国家鎮護と無病息災を願い、聖武天皇の詔により全国に建てられた国分寺。天平年間(729〜749)に陸奥国分尼寺が建てられる際、聖武天皇の乳母の紅白尼(こうはくに)も奈良からつかわされた。
「母乳の出ない母親の乳が出るように、死後墓の上に銀杏を植えてほしい」と遺言し、およそ1200年前に植えられた大銀杏が「乳銀杏(ちちいちょう)」。幹などから出た根の一種である気根が乳房のように垂れている様子から呼ばれる(古地図では「姥銀杏」)。
高さ30メートル超、周囲約8メートルの稀代な名木ゆえ、町名を選考する際にこの古樹にあやかり「銀杏町」とした。宮城野八幡神社境内。国指定天然記念物。
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「仙台地図さんぽ」と現在地の写真