仙台七夕と言えば、全ての飾りに揚げられている仙台固有の飾り“七つ飾り”が有名ですが、“仕掛物”と呼ばれる名物もあります。
仕掛物とは、店の軒先に桟敷を作り、その上に舞台・人形を作って手動で動かす飾りのこと。多い時で三十数台あったと聞きますが、現在は数台ほど。
もともと、この仕掛物は「七夕祭」にはなく、お盆に行われていた肴町の「浜祭」に出されていたもの。明治中期頃から「七夕祭」に組み込まれるようになり、見物人の呼び物として年々盛んに作られるようになっていったようです。
(写真/三原本店の仕掛物「川中島の決戦」昭和30年撮影 風の時編集部所蔵)