『記録には、「文字メディア・音声メディア・映像メディア」と大別して三種類あります。文字メディアとしての記録は、一般的には、聞き書きとなります。この場合、その必要性は分かりますが、正確性に難がありますね。』
『じゃあ、写真は100%正しいかというと、切り方により伝達部分が変わりますが、特別な加工をしなければ、その場面や人物を正確に後世に伝えることができます。ですから、非活字メディアである写真や動画は、事実を正確に伝承するための最高の媒体だといえますね。』
『市民から見た目線で言えば、窓口の確定が必要ですね。窓口はここだよと言うことを、「市政だより」などでPRしていくことが必要です。その窓口はメディアテークに限らず、歴史民俗資料館でもよいのです。』
『窓口の明確化と寄贈の呼びかけを市民に定着させるため、継続的な広報活動が必要になりますね。そのような中から、びっくりするような写真も出てくると思いますよ。』
以上、 「せんだい街のアルバム製作委員会」より
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かつて渡邊慎也さんが作っていた『仙臺文化』。
そのお手伝いで、仙台の映画や本、写真、映像などの記録やインタビューの撮影などでご一緒だった時は、一次資料そのものとアーカイブ活用の重要性をいつも説いていた。
古地図、古写真、絵葉書の魅力を知ったのも、13年前に『昭和3年仙台市全図(復刻版)』を風の時編集部で初出版したのも、慎也さんの影響。
慎也さんと出会わなければ『仙台地図さんぽ』などの出版はもとより、震災アーカイブの取り組みや古地図でまち歩きするという発想はなかったと思う。偶然なのか必然なのか、ご縁というのは大きく人生の舵をきることもある。