市民運動から始まった「青葉城大手門復元準備委員会」が昭和36年に設立され、概ね復元工事が終わった頃の大手門脇櫓。仙台城で復元された唯一の建物で、木造漆喰(しっくい)仕上げで再建された。写真には工事現場の囲いが残されているが、これは工事費不足による工事中断のようだ。3年後の1967(昭和42)年11月、落成式挙行後、委員会から仙台市へ寄付された。
(河北新報夕刊「仙台・あの日昭和の一葉」2020年6月2日掲載 写真/熊谷正純さん 所蔵/風の時編集部)
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2015年3月3日より約5年間連載してきました「仙台・あの日 昭和の一葉」は、今週で終了します。長い間ご覧いただきありがとうございました。6月16日より、「1928/昭和3年仙台市全図」を使った新コーナーがスタートします。どうぞお楽しみに。