伊達家10世伊達氏宗公以来、特に名をかけて直属の家来としてきた子孫の徒歩侍(かちざむらい)を名懸衆とよび、この武士身分を持つ名懸衆を配置したまちが名懸丁(名掛丁/地図では名掛町)である。
名掛丁は仙台城大手に通じ、大町や新伝馬町などの町人町の後方に位置するなど、城下防衛上重要な場所に配置された。明治維新後、特に仙台駅が開業した後は、商店街へとまちの様相が大きく変化した。
(河北新報夕刊「仙臺クロニクル 古地図と古写真で観る、原風景。」2021年3月16日掲載)
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本コーナーで紹介する『1928/昭和3年 仙台市全図』は、仙台市が長町や原町、南小泉を編入した記念すべき年に発刊された地図で、仙石線全線開通、東北産業博覧会開催なども描かれています。市内主要書店、楽天市場で好評取扱中→https://item.rakuten.co.jp/kazenotoki/10000017/