伊達家にお供して仙台に移ってきた「御譜代六町」の筆頭「大町」(おおまち)。仙台開府の際に、仙台城大手門の真正面に配置された。当時は大町、そして東二番丁角まで大町一丁目~五丁目と五つに割られ、それぞれ、古着、木綿、呉服、小間物、油の問屋として専売権が与えられた。明治になり、川内に第二師団が置かれ様相は変わったが、大町三・四・五丁目等は地の利を得て、東一番丁や新伝馬町と共に中心街をなした。
(河北新報夕刊「仙臺クロニクル 古地図と古写真で観る、原風景。」2021年1月5日掲載)
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本コーナーで紹介する『1928/昭和3年 仙台市全図』は、仙台市が長町や原町、南小泉を編入した記念すべき年に発刊された地図で、仙石線全線開通、東北産業博覧会開催なども描かれています。市内主要書店、楽天市場で好評取扱中→https://item.rakuten.co.jp/kazenotoki/10000017/