7月3〜4日、仙台国際センターで「世界防災閣僚会議in東北」
のサイドイベントが行われ、20世紀アーカイブ仙台も参加して
きました。
この会議は、世界100以上の国・国際機関の代表が東北に集い、
東日本大震災をはじめ、大規模自然災害に関する経験・教訓を
各国で共有し、防災に関する主要テーマについて話し合うという
もの。(私は見ていませんが、会場には野田総理や玄葉外相も
来たらしいですね)
こういう会議に私たちが参加するのは不相応でないような気も
しましたが、せっかくの機会なので、「3.11キヲクのキロク」全国
パネル展で展示したパネルのミニ版を、「橘」「桜」「萩」の3会場に
パネル&映像を設置させていただきました。
「世界防災閣僚会議in東北」サイドイベントの
NPO20世紀アーカイブ仙台の展示ブース
また、3日の17:00からは「3.11をキロクした市民トーク」と題し、
3.11画像を提供していただいた相蘇さん、津田さん、衞藤さん、
齋藤さんの4名をゲストに迎え、それぞれご自分が撮った
震災画像をを解説していただきました。毎月メディアテークで
開催している「3.11定点観測アーカイブ・プロジェクト公開
サロン」と、同じスタイルで行なったのですが、会を重ねるごとに
自分自身が新たに気付くことが多々あります。来場される人に
よって受け取り方が様々で、そんな意見になるほどと思うことが
多いからなのでしょう。
「3.11をキロクした市民トーク」
今回も、今まで漠然と大切だと思ってはいたものの、画像を記録
として残し見せるだけではなく、撮った人がその意味を言葉にし、
伝えることでさらに3.11が伝わりやすくなるということを実感しました。
また、被災地の人間だからこそできる震災アーカイブの取り組み
も、例えば被災地という大枠を全てアーカイブすることは市民
レベルでは不可能なわけで、自分たちの身の回りの変化をこつ
こつと記録すること、小さな出来事を継続的に撮り続けていくこと、
それが、私達にできる震災アーカイブの方法なのかもしれません。