今日は郷土史家 菅野正道さんの「若林城に見る政宗の築城意識」を聴講。仙台城も若林城も“軍事要塞”というより“御殿”としての性格が色濃いというお話しでした。
若林城は、高さ5〜6メートルの土塁と60メートル程の堀を備えていて一見防御性が高いようにもみえるけれど、実はそれほどではなく、それは櫓が他の城に比べて極端に少ない仙台城にも言えるのだとか。
仙台城、若林城のふたつの城を、政宗公は“格式の高い御殿”にしようとしたのではないかと菅野さん。
京都の室町将軍の御所を各地の守護大名が真似し、居城周囲を土塁や堀で囲む「方形館」は権威ある建物で、仙台城、若林城とも、まさにそのスタイルなのだそう。
うーんさすがは政宗公!!美意識が高い!!と、唸りたくなるイイお話しでした。おかげさまでまた古絵図を見る楽しみが増えました^_^ 菅野さん、ありがとうございました。
明後日23日(土)は現在の刑務所についてのお話しです。