1889(明治22)年、市制施行により仙台市が誕生する2年前、東北本線上野〜仙台〜塩釜間が開業。
それまで、国分町、東一番丁を中心に発展してきた仙台は、開業を機に仙台駅前の開発に湧くことになる。
大正元年に発行された本地図は、仙台駅開業から約25年後の様子が描かれ、陸奥ホテル、仙台ホテル、大泉旅館、針久旅館など、名だたる老舗旅館が建ち並び、駅前の賑わいぶりを映し出す。
ちなみに、「飛行場でも作るつもりなのか」と揶揄された「青葉通」は戦後の戦災復興事業として、1946(昭和21)年から広瀬通とともに新設された道路。定禅寺通、晩翠通(細横丁)、東二番丁、東五番丁の大幅拡幅工事などと同時に進められた。
また、戦後復興のシンボルとして1951年頃からケヤキが植樹されたのが、定禅寺通とこの青葉通。戦前は地図に記載されている「裏五番丁」が、その一部として最大幅50メートルに拡幅、整備された。
(仙台駅前ペデストリアンデッキより青葉通西側を臨む)
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