GW後半3日間は、三陸沿岸部(南三陸町と気仙沼市)
の3.11定点撮影をしてきました。皆さんからご提供
いただいた震災画像は「3.11キヲクのキロク」に掲載
させていただいていますが、今現在はどうなっているのか
を、自分の目で確かめるためです。
昨年のお盆に観た状況と9ヶ月経って変わったのは、
どちらのまちにも復興商店街が出来ていたことと、
漂流物が一ヶ所に集められ大きながれきの山ができて
いたことくらい・・・。やはり「復興」どころか「復旧」さえも
進行していない状況でした。
復旧はまだまだですが、確実に3.11の風化は進んでいる
ようです。震災1年を経過し、地元マスコミ以外、大々的に
取り上げられることも、おそらくないでしょう。しかし、ブログ
やツイッター、フェイスブックなどで、多くの市民が震災に
ついての考えや現状を継続して発信し続けています。その
発信力には制限がなく、市民には市民のやり方で、ありの
ままのリアルな情報を伝えています。
復旧・復興の様子や、街がどう変化していくのか、変化しない
のかを記録し続けることは、私たちにはできます。
それを記録するのが定点観測プロジェクト。このプロジェクトは
まだスタートラインにたったばかりです。おそらくこれは長い
時間を必要とする活動になることでしょう。サポートしてくださる
皆さんと協同で、3.11を記録しつつ続けることができればと
願っております。
鉄骨のみとなった南三陸町防災対策庁舎。(2011年3月29日 梨本 太一さん撮影)
1年2ヶ月経ち、周辺の漂流物が片付けられた程度の庁舎痕。(2012年5月6日撮影)
多賀城市被災状況 (2011年3月24日 小地沢将之さん撮影)
2012年4月30日撮影
仙台空港ターミナルビル脇に積まれた車(2011年3月18日 村上ゆかりさん撮影)
2012年4月29日撮影
定点観測プロジェクト一般公開サロンは5月26日(土)
14:00〜16:00、6月16日(土)14:00〜16:00、
せんだいメディアテークで開催いたします。
「3.11」市民が撮った震災記録