仙台藩に生まれ江戸に出て成功を収めた商人兼公事師(くじし/訴訟を代行する人)の青柳文蔵(1761〜1839)は、庶民のための図書館開設を願い、2万余巻の本と1,000両を仙台藩に献上した。
藩ではこの願いを受け、広く活用するために1831(天保2)年、東二番丁に書庫を建て「青柳文庫」と名付けた。この青柳文庫は、日本初の公開図書館と言われ明治維新まで存続した。
1874(明治7)年に開設された宮城師範学校、さらに1881(明治14)年、宮城書籍館(のちの宮城県図書館)に、その一部が引き継がれた。
第二次大戦中、疎開により焼失を免れ、現在も宮城県図書館に「青柳文庫蔵書」として所蔵されている。
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